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キャリア事例

自分が作った機械が世界に輸出されていくのは
ワクワクします。

理詰めの人

かわいいカタブツ

横田さんは理詰めの人だ。仕事の内容を聞き出すだけでも実は結構大変だった。「正確に間違いなく表現したい」そういう真面目さと理系魂が炸裂して、筆者が「こういうことですかね」というと「うーん。少し違いますかねぇ」というやりとりが永遠に続いた。そういうカタブツぶりがちょっとかわいい。

横田さんの派遣先はブラザー工業株式会社。ブラザー工業では、大別して工業用のミシン、工作機械、ガーメントプリンターという3つの業態で事業が営まれており、横田さんは工作機械のエンジニアとして働いている。もう少し詳細に言えば、横田さんが担当するのは3軸から5軸のNC旋盤の設計ということになる。

想定外の切削油塗れ

実務としては、基板の設計とFPGAの論理設計を中心に、ハードとソフト、両方のエンジニアリング業務や改良を行っているのだそうだ。ブラザー工業の工作機械は独自性が高いことが特徴だという。汎用的なシステムで済ますのではなく、基板やデバイスの選定からスタートし、システム全体をサステイナブルに改良していくところまでを含んでいる。

「自分が設計して特許を取った製品が世界中に出荷されていくことを考えるとやりがいを感じます」そう語る横田さんに具体的な輸出先を尋ねると「日米欧中に加えてインドやASEANという感じですね」。国情の違う様々な国で、自分が設計した生産機械が様々な人々の生活を豊かにする工業製品を作っていることをイメージしたら、それはワクワクするだろう。

国によっては、現場で機械が手荒に扱われている場合があるらしい。「マニュアルで切削中はカバーを閉めるよう指示としても、実際に現場に行ってみると、開けっ放しで周囲が切削油塗れになっていたりするんですよ」。そういう現場を見ては次の設計にフィードバックしていくところも面白さのひとつだという。それ改善した点について感謝されたりするんじゃないですか? と聞いてみると「いやいや、不具合ならともかく、良いのは当たり前ですから、そんな返事は来ませんよ。あくまでもエンジニアとしての善意の積み上げです」と苦笑いをする。ブラザー工業は「やりたい」と言えば何でもやらせてくれるところがもうひとつの魅力と言う。

違いを体感できる派遣技術者

横田さんが入社したのはジェイテックが創立8年目くらいの時。「この会社はきっと大きくなる」と将来性を見込んで入社を決めた。目論見通り、会社は大きく発展した。入社時に驚いたのは、面接で前職の給与を聞かれ正直に答えたらその通りの金額で給与が決まったこと。仕事をちゃんとやっていれば高く評価してくれるので、派遣元のジェイテックに対する帰属意識は常に感じていると言う。仮に派遣先の契約期間が満了して、次がすぐに決まらなくても、給与を保証してくれるところも安心できる理由に挙げている。

今後は、また色んなジャンルの産業用エンジニアリングを手がけて行きたいそうだ。例えば工業用は油に強い設計が求められるが、医療用なら酸素による引火事故対策に留意するというように、業種によるエンジニアリングのポイントは様々だ。そういう様々なジャンルのノウハウに触れられるのは派遣技術者だからこそ。もっと違う世界を見ながら生涯現役エンジニアでいたい。それが横田さんの目標だ。

これからジェイテックに入りたい人へのメッセージを尋ねると「生涯一つの仕事をするのも良いですが、会社によって技術も文化もシステムも製品へのこだわりもみんなそれぞれです。そういう違いを体感できる派遣技術者という生き方はとても面白いですよ」。



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